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蒼天をみる想い(Last)
同人、二次創作、パトレイバー、ごとしの・・・これらの意味のわからない方、
お好きでない方は、読んでも時間の無駄と思われますので、スルーする事を
お薦めしますm(__)m
*

後藤は、そっとしのぶを体から離し、視線を合わせて告げる。

「愛してる」

しのぶの両目から涙が溢れだす。

「愛してる」

後藤は、しのぶの額にくちづける。
しのぶは、両目をとじて震えた。

「愛してる」

今度は左のまぶたに。

「愛してる」

右のまぶたに。

「愛してる」

目をひらいたしのぶが見た後藤の瞳には、しのぶへの想いが溢れていた。

( あぁ、神様・・・私はこの人の隣にいてもいいのですか? )

しのぶは、生まれて初めて自分が神に語りかけていることにも気づかなかった。

ぎゅっともう一度、目を瞑ってから、ゆっくりと開けたしのぶは、密やかに瞬く
星のように、可憐な笑みを浮かべた。

そのいじらしくも可愛らしい笑顔を見た後藤の胸に、しのぶに対する
狂おしい程の愛しさが募る。


「・・・私も・・・あいしてる・・・」


しのぶの言葉に後藤の顔が泣いているのか、笑っているのかわからないほどに
くしゃっと歪み、しのぶは、息がつけないほどきつく抱きしめられた。



(・・・懐かしいタバコの香りがする、 これはもう後藤さんそのものの匂いね。
 それにとてもあたたかい。私がこんなに安心できる場所は今まで
 どこにもなかったわ・・・)

(しのぶさんは、なんて柔らかくてあたたかいんだろう。
 「幸せ」って物が形を成していたら、今俺の腕の中に在るしのぶさんの形を
 しているんだろう・・・)



体を起こした後藤は、しのぶの顔の涙を手でそっと拭ってからもう一度
「愛してる」と、万感の想いを込めて囁いてから、しのぶの唇にくちづけた。


後藤の唇を感じた瞬間、しのぶの脳裏に埋立地で見ていた、
四方をなにも囲われていない、ぬけるような青空が浮かんだ。

唇が離れるとしのぶは、くすっと笑った。

「?」
後藤が目で問う。

「今、埋立地で見ていた青空が頭に浮かんだの」
後藤が目を見張る。

「俺も今、あの空を見たよ」
二人で顔を見合わせて笑む。

「同じ空を心に持っているのってステキね。
・・・私達の中の空は、繋がっているんだわ」

しのぶは、そっと右手を後藤の心臓の上に置いた。

「後藤さん・・・お願いしていい?」
「?」
「もう一度キスして・・・」

後藤が破顔する。
「お願いなら・・・きかないわけにはいかないなぁ」

お決まりのセリフを口にして、しのぶにくちづける。

( この人が、私を必要だと言ってくれるなら、私はその言葉を明かりに
  して歩いて行こう。
  二人で手をつないで歩いて行けるなら、どんな暗闇も怖くないだろうから・・・ )

( しのぶさんが隣にいてくれるなら、俺は前を向いていられる。
  二人で歩いて行けるなら、俺はなにも怖くない・・・)

二人の心には、ぬけるような蒼天が広がっていた。


( 終 )


最後まで読んで下さった方々に感謝します。
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【2009/07/06 00:00】 | fanfic | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
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コメント
泣いちゃいました
はじめまして。
突然、ごとしのに目覚めてこちらへお伺いしました。素敵なストーリーに何度も泣いてしまいました。
ありがとうございます。
【2014/07/22 12:25】 URL | y #-[ 編集] | page top↑
Re: 泣いちゃいました
Y様

読んでいただき&コメントいただき、こちらこそありがとうございます!
数だけはたくさんあるので少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。
【2014/07/23 21:38】 URL | kemi0805 #-[ 編集] | page top↑
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
【2016/01/28 14:20】 | #[ 編集] | page top↑
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